・・・思えば、北葛飾さんと3度目の「深川怪談」。
1年目は、いっぷく向かいの深川ラボにて「見せ物小屋」風展示。
2年目は、いっぷくにて「新説 深川怪談」。老婆が怖かったなぁ。
今年は、年間を通じて、深川怪談企画を進めてきました。
わずか5名程の深川怪談実行委員会で手づくりの企画たち。
怪談を媒介に、深川地域が活性化することを願い、実施してまいりました。
最終回が、深川江戸資料館と深川いっぷくの二会場で現在開催されている、この造形作品展です。
そして、今回の北葛飾さんの新作は、艶やかな色彩の、浮世絵風木版画「深川七不思議」です。
きっかけは、昨年の百物語怪談会の時にお話していただいた、元江戸博ガイドで江戸文化研究家でいらっしゃる、岩松精氏(高橋在住)より見せていただいた、ガリ版刷りのような古冊子。
そこにわずか2行ずつ程記されていた「深川七不思議」の内容をもとに、北葛飾さんが浮世絵風な原画を描き、江戸時代の分業さながらに、版画家さんに刷りをお願いし完成した力作です。
万が一、これらが100年後にみつかったとして「これは江戸時代のものか?どんなものだ?」と物議を醸す事を妄想し、日本画のすいひ(水干)を使用したり、浮世絵のぼかしの技法を使用したり、こだわり抜いて制作されたそう。いつもながら素晴らしいエネルギー!!
(写真は、有名な「永代橋の落橋」)
この機会に、どうぞじっくりご高覧ください。
「深川七不思議」手拭も紺色のシンプルな本染めで制作(1500円)。版画はシート各1万円で販売しておりますので、ぜひお求めください。